家庭でできる高齢者自立支援の方法

高齢者でずっと元気でいるために自立支援は欠かせません。こうしたサポートは、専門職である介護事業者だけでなく、家庭でも行うことができます。日頃のちょっとした働きかけによって、身体機能を維持することができますので、本人とご家族が意識してチャレンジしてみましょう。

たとえば、飲食物を飲み込む力を鍛える体操をすることができます。テレビを観ている時などに、舌を大きく出してまた戻すという動きを繰り返す体操をしてみましょう。また、口をできる限り大きく開けて閉じるという運動も良いです。ご家族が一緒にやってみることで、無理なく体操を続けられます。

また、意識してイスやベッドから起きて立つ、家の中でも庭でも近所でも歩く習慣を付けることも重要です。足腰の筋肉と可動域を鍛えることは、寝たきりを防ぐのに必要なことです。

さらに、運動をすることで腸の動きを促して高齢者にありがちな便秘を防ぐのにも役立ちます。高齢者は自分一人では動くのに不安を覚えることもありますので、誰かが誘って付き添うことで日々の習慣にしていくことができるでしょう。

こうした運動ができるように、自宅を改修するのも自立支援につながります。壁や廊下に手すりを付ける、玄関やポーチの階段をスロープにするといった改修を施すことができるでしょう。こうした安全策を講じることによって、転倒などの事故を防ぐことができます。そして、高齢者ご自身も手すりがあるなら安心と思って、自ら動く気持ちになってくれるというのも大きな点です。